春の記憶ノート② ははこ草
今頃は田んぼや畦道に、母子草(ははこぐさ)の黄色い花が見えはじめる時期
と、これは昨年の記憶を元にした投稿です。
田んぼに蓮花が咲く頃にははこ草も満開だそうなので、今年はもう遅いですね。
私がははこ草を知ったのは、「春の七草の一つ、ごぎょう」の別名ということからです。
毛玉の様な黄色いボンボンがてんてんてんてんと咲いて、
葉の表面がフェルトのようにもふもふしている、
何とも愛らしい佇まい。
小さな花がかたまって咲いているとなんだか、優しい気持ちになります。
その昔は、よもぎの代わりにははこ草で草餅が作られていたそうです。
「若い芽を摘んで餅にいれた。」「若い花をつき込むと黄色の餅ができる。」と本にも書いてありました。
(←「広島県の植物方言と民俗」渡辺泰邦著より。他にもコーコーやネズミノミミなど、広島県内でも呼び名がたくさんあるようです。)
ははこ草の地域別の呼び名の中に、「おとおさんヨモギ」があるそうですが、
別の植物ちゃんとお父さんもいます「ちちこ草」
昔話しの様な名前、兄や姉がつく植物もあるのかな?
植物の名前に父と母がついていると、昔から植物を通して家族の絆を大切にしているんだな、と感じます。
ははこ草の効能は、
「咳や喉の痛みに効く。」
と、いうことで、今回のコロナ感染対策で、うがい薬として使いました。
それも、、、漬け込んでいたのをすっかり忘れ、通常3か月のものをそれ以上、、、
それどころではないくらいの物を、、、
自分用だし、まっっいいかっ、、、
恐る恐る使ってみました。大丈夫、使える!!スッキリしました。
「煙も喉に良い。」と書いてあったので、、、これは昨年のお試し。
よくわからなかった記憶があります。ついでにヨモギも焚いてみる。
緑がだんだんと濃くなる季節。
春も終わり、暦の上ではもう立夏です。
引き継ぎ今年の春の記憶にお付き合いくださいませ。